毎日の会話を支える

難聴の家族との話し方|大声に頼らず、会話を続ける工夫

制作・編集:株式会社カクシン公開・情報確認日:

まず、お伝えしたいこと

難聴のある方との会話では、顔を見せる、周囲の音を減らす、短く区切る、といった工夫が役立ちます。大声で繰り返すことに疲れたら、場所や伝え方を変えて、ご本人に確かめながら進めましょう。

参考:NIDCD(米国国立聴覚・伝達障害研究所):Age-Related Hearing Loss日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会:高齢者とのコミュニケーションに苦労していませんか?

01

いつもの声かけを、少し変えてみる

以下は本サイトで作成した会話例です。ご家族の関係や、ご本人の希望に合う言い方に置き換えて使ってください。

聞こえを責めない声かけの例
こんなとき伝え方の例
聞き返しが続く「病院の予約の話ね。金曜日の午後2時だよ」
離れた場所から呼んでいた近くに移動し、顔が見えてから「今、少し話せる?」
相手が話を追いづらそう「ここまで伝わった? 紙にも書くね」
道具の相談を切り出したい「またゆっくり話したいね。一緒に試せる方法を探そうか」

02

会話の前に、場所を整える

テレビや音楽を止め、逆光を避けて顔や口元が見える位置に座ります。レストランなどでは、厨房や大きな音の近くを避けて席を相談する方法もあります。

  1. 顔が見える位置へ

    別の部屋から話し続けず、話し始める前に注意を向けてもらう。

  2. 一度に一人ずつ

    家族が同時に話すのを避け、話題が変わるときは先に伝える。

  3. 大切な情報は文字でも

    日付、金額、名前はメモを併用して行き違いを減らす。

参考:NIDCD(米国国立聴覚・伝達障害研究所):Age-Related Hearing Loss

03

聞こえ方と、本人の希望を尊重する

家族が心配していても、ご本人は別の場面に困っているかもしれません。「耳が遠いからこれを使って」ではなく、「何がいちばん話しづらい?」と聞くところから始めます。

補聴器、会話の道具、字幕、筆談、手話など、必要な方法は人や場面によって異なります。道具を使うことも、文字を頼ることも、会話に参加するための選択です。聞こえを証明するように何度も試すのではなく、負担の少ない方法を一緒に選びましょう。

04

補聴器や道具の話を嫌がるときは

最初から購入の話にせず、気になっていることを聞いてみます。見た目、費用、装着感、以前うまくいかなかった経験など、ご本人の理由を家族の推測で決めないようにします。

「孫の話を聞きたい」「テレビを家族と楽しみたい」など、続けたい時間があれば、そこから一つの工夫を選べます。例えば、まずテレビを消して食卓で話す。次に受診や調整で確かめたい点をメモする。道具の試聴も、ご本人が試したいと思える範囲で進めましょう。

  1. 気になることを尋ねる

    「何が心配?」と聞き、途中で説得を始めずに受け止める。

  2. 続けたい時間を一緒に選ぶ

    病院の説明、家族との会話など、ご本人が大切にしたい場面を一つ。

  3. 小さく試して、本人に感想を聞く

    環境や伝え方を変え、負担なく続けられるか確かめる。

よくある質問

本人が補聴器の話を嫌がります。どうしたら?

まず、装着感、見た目、費用、過去の経験など、何が気になるのかを本人の言葉で聞いてください。購入を急がず、大切にしたい会話と、試してみたい工夫から話し合えます。

家族だけでa・tellの相談をしてもよいですか?

ご家族からも相談できます。使いたい場面と、気になる操作や試聴条件をお知らせください。実際の使用を決める際は、ご本人の希望や使い心地も確認します。

「もういい」ではなく、「別の言い方で伝えるね」。

暮らしで使う道具を考える

これから、どんな会話を楽しみたいですか。

家族と食卓で話す。孫の近況を聞く。a・tellをその場面で使えるか、購入を決める前からご相談いただけます。

a・tellの窓口は製品・試聴の相談先です。耳の診断や治療は耳鼻咽喉科へご相談ください。

この情報のつくり方

運営者・出典・監修状況・更新の方針

制作・編集:株式会社カクシン(本サイト運営)。公的機関・専門学会などの公開情報をもとに、一般的な知識と暮らしでの工夫をまとめています。医師の監修を受けた記事ではなく、個別の診断・治療は医療機関でご相談ください。

一般的な医学情報と、製品の資料・販売案内は区別して掲載しています。製品の効果を一般的な医学情報から推定することはできません。記事内容のご指摘はお問い合わせ窓口へお寄せください。

参照した資料